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ジスロマックのクラミジア以外の適応症状

落ち込んでいる男性

マクロライド系の抗生剤であるジスロマックは細菌の細胞内でリボソームの働きを抑えることでタンパク質の合成を阻止する作用があるため、多くの種類の細菌に対して強い殺傷力を持ちます。
これに対してペニシリン系の抗生剤は細胞壁を持つ細菌にしか効果がありません。
ジスロマックに含まれる成分は効果の持続期間が長いため、短期間の服用でも十分な治療効果が得られます。
このためジスロマックの適応症状は多く、クラミジアなどの性病以外にも幅広く利用されています。

特に、複数の種類の細菌に感染していることが疑われる場合に有効です。
ジスロマックの代表的な適応症状には、マイコプラズマ肺炎があります。
マイコプラズマ肺炎を引き起こす細菌には細胞壁が存在しないため、ペニシリン系の抗生物質は効きません。
これに対してジスロマックは細胞壁をもたない細菌に対しても強い殺菌作用があります。

ジスロマックは尿道炎に対して有効です。尿道炎を引き起こす細菌は1種類ではなく、数種類の細菌によって炎症が発症します。
多くの種類の細菌に対して効果を持ち、殺菌効果の持続期間が長いジスロマックを使用すれば、大抵の場合は3日間服用するだけで完治します。
咽頭炎や化膿、「人食いバクテリア」として知られている壊死性筋膜炎、しょうこう熱などを引き起こす溶連菌感染症に対してもジスロマックが有効です。
一般的に溶連菌感染症に対してはペニシリン系の抗生剤も使用されますが、他に複数の種類の細菌にも感染している場合には、マクロライド系の抗生剤であるジスロマックが使用されます。

ジスロマックは歯周病に対しても効果があります。
歯周病は複数の細菌によって起こる病気で、細菌同士が「複合バイオフィルム構造」を形成しているため、容易に除去したり殺菌することができません。
ジスロマックの有効成分は歯周病菌の内部に取り込まれ、内側から細菌を破壊する効果があります。
他にも抜歯後の化膿止めなどにも使用されます。
細菌感染によって引き起こされる病気の中でポピュラーなものとして、扁桃炎があります。
扁桃腺には溶連菌・肺炎球菌・インフルエンザ菌・黄色ブドウ球菌など多くの種類の細菌が存在しています。
インフルエンザ菌などはペニシリン系の抗生剤も効果がありますが細胞壁を持たない細菌も含まれるため、扁桃炎にはマクロライド系のジスロマックが有効です。

ジスロマックで治せないほど悪化した場合はすぐ病院へ

ジスロマックは、細菌によって引き起こされる病気の治療に幅広く使用されます。
抗生物質は細菌に対しては効果がありますが、ウイルスを不活性化することはできません。
炎症がウイルスによって引き起こされている場合にはジスロマックを服用しても効果がないので、悪化する前に医療機関で診察を受ける必要があります。

基本的にジスロマックは細菌に対して強い殺菌力を持ちますが、悪化しすぎて病気を治すことができない場合があります。
抵抗力が弱っている場合や、長期間にわたり病気を放置している場合にはジスロマックの錠剤を服用しても治すことができません。
このような場合は医療機関に入院して、点滴治療を行う必要があります。
病気が悪化しすぎてジスロマックを服用しても感染症が完治しない場合に、治療を諦めて病気を放置すると深刻な状況に陥ってしまう恐れがあります。

一番恐ろしいのは、感染症を引き起こしている細菌が抗生物質に対して耐性を持つことです。
中途半端に抗生剤を使用すると細菌が抗菌剤に対して耐性を獲得することがあります。
耐性菌は抗生物質が効かないため、治療の選択肢が限られてしまいます。
病気の原因が抗生物質に対する耐性菌である場合にも、ジスロマックでは治療することができません。
耐性菌に対しては全く効果がないので、そのまま抗生剤を服用し続けても病気が悪化するだけです。

強力な抗菌剤であるジスロマックでも治せないような重度の感染症にかかった場合は、放置しても自然治癒することは期待できません。
同じ種類の抗生剤を服用し続けたり、治療を諦めてしまうと更に病気が悪化してしまいます。
ジスロマックを服用しても1週間で病気が治らない場合には耐性菌やウイルス感染の可能性があるので、すぐに医療機関で診察を受けて適切な治療を受けるようにすべきです。

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